臨床をやっていて、確信したものに”スーパー硬結”がある。
もちろん、私の造語だが、本当に悪さをしているところにはこの”スーパー硬結”がある。
不通の硬結とは違いものすごく硬いシコリである。
これが慢性的な痛み、上下肢の痺れなどを引き起こしていると思われる。
なぜこのようなものが出来るのかというと、長年続く筋肉の負荷や血行不良によって、
筋肉が干からびて、石や消しゴムのように固まってしまったためだろう。
これはそれほど大きいものではないために、ハリを刺して針先にそれが当たるかどうか確かめなければならない。
言わば刺入しながら針先にセンサーがあるごとく、術者も慎重に感じ取らないといけない。
細いハリだと骨にぶっかったと思うので、当たったかも分からない。
スーパー硬結は
① ハリを刺しても痛みや重苦しさは感じない。
② また、それほど響かない、もしくは全く響かない(トリガーポイントの様に響くことがない)。
③ 8番以上の鍼でないと硬結内に刺入するのは難しい。
④ いったん硬結に刺し入れた鍼は容易に引き抜くことは出来ない(引っ張って動くようではスーパー硬結ではない)。
⑤ 鍼を硬結に当てた時に、再現痛や再現痺は必ずしも出現しない。
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